赤ちゃんの時に大腿骨(太ももの骨)の先端が骨盤から外れてしまい、足の長さが異なったり、股関節からポキポキ音がする、股関節が開きにくいなど股関節周りの問題が起きます。
子供の時の先天性股関節脱臼は、早いうちに矯正器具などで元の位置に戻す処置で治りますが、大人になってから一部の方は変形性股関節症になり、股関節周りの痛み、可動域の低下などを引き起こします。
・原因
通常赤ちゃんは股関節から足が外側に開いている状態ですが、おむつや抱っこの際に無理やり足をまっすぐにしてしまい発生することが多いです。 大人の場合ですと、肥満や骨盤のズレによって股関節に負担が掛かりやすくなり発生します。
・治療
先天性股関節脱臼の方は、股関節が内転・内旋(内側に脚がねじれている)しているので、そのねじれを矯正していき、股関節周りの筋肉を鍼やマッサージでゆるめていきます。 また、筋力が低下すると痛みが出るので、股関節周りの運度指導や可動域(関節の動き)を改善させるリハビリを行います。
股関節は大腿骨の上端にある骨頭という丸い部分が骨盤の寛骨臼というくぼみにはまっている構造で様々な方向に動かせます。
くぼみの寛骨臼と骨頭の隙間にクッションの役目をする軟骨があります。加齢により摩耗して軟骨がすり減って骨盤と骨頭がこすれて変形していくのが変形性関節症です。
・症状
軽度の場合:お尻や脚のつけ根等股関節周囲や大腿部に重だるさ、歩き始めや長時間歩行や階段の昇降時に痛みを感じます。
重度の場合:体重の負荷で激痛があり歩行ができません
股関節周囲の筋肉をほぐして筋肉の拘縮をとっていきます。
股関節の可動性をつけるAKAとともに、股関節をカバーする為に仙腸関節のずれもあるので仙腸関節のAKAも施術します。
これによりかなり症状が緩和されます。又筋肉の萎縮を防ぐ為のストレッチや筋トレも指導していきます。
大腿骨頭部分は元々血流がよくありません。原因が分からず突発的に血流不全になったり、また他の病気でステロイドを多く服用されている方や飲酒量の多い方は骨頭部の血流が非常に悪くなり壊死を起こします。
・症状、治療
変形性股関節症に準じます。
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