こんにちは。鍼灸師の宮戸です。今回は鍼の効果と好転反応についてお伝えします。
鍼灸には、身体の内側から自然治癒力を高めるさまざまな効果があります。ここでは主な働きと、施術後に見られる好転反応についてご紹介します。
1.血流を良くする
鍼の刺激によって、体内で血管を拡張する物質が増え、血流がスムーズになります。
その結果、冷えやコリの改善、疲労回復が期待できます。
2.免疫力を高める
鍼の刺激は、白血球などの免疫細胞を活性化させる働きがあります。
さらに、副交感神経が優位になることで、ウイルス感染を防ぐ役割を持つリンパ球が増え、身体の防衛力が自然に高まります。
3.施術後に感じる「好転反応」
鍼を受けた後、1~2日ほどの間に「眠気」「だるさ」「疲労感」を感じる事があります。これは好転反応と呼ばれるもので、身体が良い方向に向かうサインです。
鍼によって血流や免疫が高まると、体内では傷んだ組織を修復する働きが活発になります。
その際、身体自信が「休養をとって回復しよう」と合図をだし、眠さやだるさとして現れるのです。
ポイント
・しっかり睡眠をとる
・水分補給を意識する (水分を取ることにより、より血流を促進させます)
・数日で落ち着くので安心して過ごす
4.好転反応が出ない場合もあります
すべての方に好転反応が現れるわけではありません。
反応がない場合でも、施術効果を感じる例は多くあります。
例として、腰の痛みがある人の反応
・施術直後に立ち上がりがラクになった
・翌朝の起き上がりがスムーズになった
・靴下をラクに履けるようになった 等
肩の痛みのある人の反応
・肩や腕が動かしやすくなった
・服の着脱がスムーズになった
・夜間痛の疼きが緩和した 等
このように、症状が和らぐ変化がすぐに出る場合も自然な反応です。
まとめ
鍼灸は、血流や免疫を整え、身体が持つ回復力を引き出す施術です。
好転反応があってもなくても、身体は確実に変化しています。
施術後は水分補給と休養を意識しながら、ご自身の体の声を感じてみてください。






















